■素材の紹介■ 〜私が魅了されたベネチアングラス〜

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作品・商品説明

このベネチアングラスに出会ったのは2016年の6月、ベネチアのムラーノ島でした。
二度目のベネチア旅行ということもあり、本島ではなくムラーノ島に宿泊してみることに。泊まったホテルも、昔のガラスビーズ工場を改装したもので、至るところにベネチアングラスの調度品が飾られていました。とにかく綺麗なガラス細工に囲まれて過ごす、とても美しい時間でした。

ムラーノ島はベネチア本島から少し離れた、ガラス職人が集まる島です。
13世紀にベネチア共和国の政策により、ガラス職人やガラス商人、その家族を全てムラーノ島に集め、その技術の流出を防ぎ、利益を得たという歴史が背景にあるそうです。現在もムラーノ島にはたくさんのガラス職人が集まり、アトリエを構えています。

その中で、たまたま通りすがりに見つけた、ガラスビーズのお店が運命の出会いでした。
他のベネチアングラスのお店と明らかに雰囲気が違っていました。まず第一に、アクセサリーを作る者にとって、置物やランプのベネチアングラスを販売するお店が多くある中で、アクセサリーの素材としてのベネチアングラスを販売しているという点で、既に大変興味をそそられました。しかし、アクセサリーの素材は他でも販売しているところはありました。何が一番他と雰囲気が違うのか。その理由はガラスの工法にありました。ベネチアングラスというと、ムリーネなどのぽってりとしたガラスが有名ですが、こちらのベネチアングラスは吹きガラスなのです。実は、ムラーノ島で吹きガラスを制作する工房は一つしかないそうなのです。だから、他のお店でみる物と違うのかと納得しました。

この吹きガラスのベネチアングラスは、代々ムラーノ島のガラス職人である家系で育った二人の兄弟が、2009年から自身のスタジオを構えて制作しているものです。お父さんも現役のベネチアングラス職人。ムラーノ島のガラスの歴史と、新しいデザイン感覚。ビビっときて、工房から直接仕入れをさせていただいています。

このビーズを手に取ると、ベネチアの青い空と海、空気を思い出します。色、形、模様のバリエーションが豊富で、デザイン感覚も流石です。
一つ一つ、職人の方がマウスブローで手作りをされているので、全く同じ形のものはありません。ガラス表面の歪み、それも味があり、光を通すとそれぞれの表情となります。ぜひ皆様にもお手にとっていただき、お楽しみ頂けると幸いです。

写真1枚目:吹きガラスのベネチアングラスビーズを、自然光の元で撮影しました。光を受けたその影も楽しめるのはガラスならではです。

写真2枚目:工房のあるムラーノ島で撮影しました。本島とは違い、こぢんまりとした素朴で静かな島です。

写真3枚目:吹きガラスビーズをマットに仕上げたシリーズ。マットシリーズだけを並べて、太陽光の元で撮影しました。

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